実は妊娠後期(とくに臨月に入ってから)血圧が上がってしまい、妊娠高血圧疑いの診断を受けてしまいました。「陣痛中血圧が上がれば帝王切開になる」と宣言されたうえでの出産でしたが、幸いにも許容範囲の数値で経過したため普通分娩で出産しました。
血圧上がってくると怖いですよね!
妊娠高血圧、調べまくりました。
血圧測定方法についても再度見直したので、記事に残します。
妊娠高血圧とは
日本産婦人科学会によると「妊娠20週以降に高血圧がみられ、分娩後12週までに改善する場合、または妊娠前からの高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないもの」と定義されています。収縮期血圧が140mmhg以上(重症では160mmhg以上)、あるいは拡張期血圧が90mmhg以上(重症では110mmhg以上)たんぱく尿が、1日あたり0.3g以上でると診断されます。(重症では2g以上)
34週より前に発症した場合、早発型と分類され重症化することが多いようです。
妊娠高血圧の怖いところは、はじめ自覚症状はあまりないところ。深刻になってくると頭痛や目の前がチカチカしたりと症状が出てきます。←この場合すぐに病院へ。
母体にも赤ちゃんにもリスクがあるので、しっかり経過観察し、先生に診てもらう必要があります。
詳しくは↓
通常の妊婦の血圧ってどう変化するの?
妊娠初期から中期にかけて女性ホルモンの影響で血管が拡張し血圧は普段より低くなります。その後出産に向け、緩やかに元に戻っていきます。
分娩時は痛みなどで多少は上がるものの、通常跳ね上がる事はないそうです。
血圧測定ってどうやるんだっけ?何回測るの?
検診で血圧があやしくなってくると、自宅で血圧測定を行い記録するよう指導されました。
回数は起床直後と寝る前の2回。
血圧計持ってなかったので、慌てて購入しました。
購入したのはコレ↓
血圧計といえばのOMRON。音は少し大きいけど、安くて、しっかりした値を測定できました。
一般的に言われる血圧測定のポイントは、
①ゆったり座り数分安静にする。深呼吸をする。②血圧計と腕は心臓の高さにする。③トイレに行きたい感じがする場合はあらかじめ済ませておく。④食事前に測る。など。
家庭で測る場合、基本片腕で、1回の測定で良いという先生が多い印象です。
血圧に関する研究に協力した時は、時間をあけず両腕を2回づつ測定していました。
私の場合1回目と2回目の値が大きく違いました。先生によって様々な見解があり、2回測定してその平均をとる方法、数回測り前回値との値が似通った時の値を採用する方法などがあります。
私は間を空けず2回〜3回測定していました。
動いたすぐの値も知りたかったので、数分の休憩はせず深呼吸数回のみで測りました。高すぎる値が出ないか、2回目以降落ち着くかを確認し、2回目も高めの時は少し間を置いて3回目を測定しました。 朝晩だけでなく、体調が悪い時はマメに測定し、測った分は全て紙に記録して先生に確認してもらっていました。
ちょっとしたことで血圧は変動します。
私が病院で働いていた時、「来てすぐ測ると高い」「病院だと高い」「1回目は高い」は多くの方々がおっしゃっる、血圧あるあるでした。
私は、ストレスがかかった状態の血圧も、そうでない時の血圧も全て正しい値であると解釈しています。なので、正直に両方の値を記載して先生に確認してもらうこと、ストレスがかかった状態では高値になることを知っておくことが血圧測定を行う意義だと思っています。
私の血圧の経過
血圧が上がりだしたのは妊娠後期に入ってから。それまで収縮期が90〜110台拡張期が60〜70台で推移していました。家で測ると高くても120台/70台やのに、病院で測ると130台/80台。測り直しの2回目以降は普通に落ち着く。
ん?血圧上がってきた?と少し怖く思いましたが、2回目以降正常なので問題ないとのこと。しかし臨月に入った頃には検診で140台/90台、その次の検診には150台/100台とどんどん上がっていきました。相変わらず測定し直すと元に戻ります。こうなってくると、血圧計見るだけで血圧上がるのがわかります。最終的には39週に入って180/106という数字を叩き出しました。
2回以降は落ち着いても、もう恐怖しかないです。この辺りで蛋白尿も±になり始めたので、検診が密になる予定でした。この検診の日の夜に破水したので、そのまま分娩となりました。
血圧が高くなるようなら帝王切開になると言われましたが、陣痛中は高くても130台80台、いきみ中でも最高150台くらいまでだったのでそのまま分娩しました。(後処置中には160位まで上がっていたような気がします。)
胎盤が出てしまえばスッと血圧が落ち着く方も多いそうですが、私はむしろ産後10日くらいの血圧が高く2回目測定でも下がらず130〜150/90台となりました。(ひどい便秘になったのも影響あるかも)悪露の質が変わったな!と感じた頃に、少し体が楽になるのを感じ、だんだん血圧も降下、今は通常に戻っています。
対策と予防法
実はまだ原因が特定されていない妊娠高血圧症。有力な説のひとつは、胎盤ができる時の血管のエラーが原因とされています。
対処法としては確立されたものがなく、減塩はあまり効果がないという意見もありますが、他に方法がないので減塩指導されます。
指導していただいた看護師さんに「思ってるよりもっともっと塩少なめに!」と言われましたが看護師さんが思ってるよりもっと減塩の食事をしていた自負がある私は、やっぱり塩のせいじゃなかったと思ってます。
(中には塩が原因の人もいると思うので、できる事はやっておくと良いと思います。私も、減塩のお陰でほとんど浮腫み知らず&臨月入ってから体重増加500g程度で済んだので、結果やってよかったと思ってます!)
まとめ
調べれば調べるほど怖くなっていった妊娠高血圧。血圧測定も正直苦痛でした。(そのストレスもすごかった)
自分の体の変化に気を配り、出来る事をやっておいたら心配しすぎない事も必要だと思いました。難しいですよね…経験者の感じたコツといえば、ある程度リスクを理解したらお医者さんを信じて血圧管理に集中して、あまりネットで調べすぎない事かなと思います。
近年、研究が進んでおり、妊娠初期の血液データでリスクの高い低いがわかるようになってきているそうです。妊娠高血圧症予防のお薬投与も少しづつされているとか。
早く原因究明と治療法が確立するといいですね! 先生達、期待しています‼️
お読みいただきありがとうございました。