「ミルクは人肌の温度でね」
当然のように指導されますが、疑問に思ったことありませんか?
なんでなん?
物事は全て理屈を知りたいタイプです。←めんどくさい。笑
調べると、気をつけるポイントと雑でいいところ(笑)がわかります。
ミルクについて調べたことを記録します。
熱いミルクや冷たいミルクはなぜいけない?
ミルクを作ると、温度を確認する為に腕の内側や手の甲に当てたり、垂らしたりして確認します。それで、温かさを感じなければ大体皮膚温と同じだと判断するそうです。(助産師さんより)
でもある日の搾乳中。
手の甲に垂れた母乳が、かなり温かかったんです。母乳って人肌よりずいぶん温かい…?
では、少しあたたかいミルクや逆に冷えすぎたミルクはあかちゃんにどのような影響があるのでしょうか。
与えるミルクの適温は40°です。
実はひと肌より少し熱めでいいんですね!
冷めすぎたミルクを与えるのは、お腹を冷やしやすく、あかちゃんの胃腸によくないそうです。加えて助産師さんにいわれたのが、冷めすぎたミルクはあかちゃんの飲みが悪くなるということ。
うっかり冷ましすぎた時は湯煎で適温まで温めます。
では熱すぎる場合。
心配なのはヤケドです。
大人でも熱いと感じるくらいのミルクは絶対NG。
ここまで熱いのはともかく、少し熱い程度のものならどうなのでしょうか。
私も焦っているときは、まだ温かすぎるかな?くらいのミルクを与えてしまったことが何度かあります。ゴクゴク問題なく飲み、その後も特に体調を崩すことはありませんでした。
あかちゃんがご機嫌にしていれば、うっかり温度が少しだけ高いものを与えてしまっても問題はなさそうです。
しかし、こんな気になる記事があります。
それは、SIDS(乳幼児突然死症候群)に関する記事です。
SIDSのリスクのひとつに「人工授乳(ミルク育児)のあかちゃん」が入っています。
なぜミルク育児のあかちゃんに多いのかは、様々な意見があり、まだハッキリと原因は示されていません。
この記事(※1)では、
熱過ぎる人工ミルクは体を内側から温めます。ミルクの温度に注意し、必ず抱いて飲ませましょう。
という記述があります。
他の文献でもミルクは母乳に比べて身体に熱がこもりやすいため温度に注意する必要があるとありました。
真偽の程は不明ですが、温かすぎるミルクにも注意しましょう。
ミルクの飲みをよくしたり、他のリスクを減らすためにも、適温はひと肌より少し温かい40°
ミルクに湯冷ましを使うのはなぜいけない?
ミルクを与える際は40°が適温ということがわかりました。
次は作る際の注意点です。
お世話になった産院で、すこやかM1のビーンスタークさんの研究員さんが行ってくれた、ミルクの作り方講習で聞いた内容です。
⚪︎粉ミルクのスプーンは缶に入れっぱなしにせず、必ず毎回洗うこと。雑菌の繁殖を防ぐためだそうです。
⚪︎調乳には一度沸騰させた、70°以上のお湯を使う。
雑菌が繁殖している可能性があるので、湯冷ましは使わない。
水道水は塩素消毒されているので、腐りにくくなっています。しかし、一度沸騰させるといわゆる「カルキ抜き」の状態となり、塩素が揮発してしまうので、雑菌が繁殖しやすい状態となるわけです。
私は、あかちゃんがなんでもかんでも口に入れるようになるまでは、雑菌を気にして湯冷ましを使いませんでした。
今は使っています。湯冷ましを使ってもうちの子に問題ないですが、湯冷ましの保存時間が長くならないようにするなど気をつけています。
⚪︎調乳後はすぐに冷やす。
これも雑菌を繁殖させないためです。
量の少ないうちは水道の水を流して冷ましていましたが、量が増えるとそれでは追いつかないので、深めの容器に水を入れ(早く冷やしたい時は氷も)その中に哺乳瓶をつけて冷やしています。
⚪︎ミルクは、飲み残しや作ってから2時間たったものは必ず捨てる。
栄養たっぷりのミルクには、湯冷まし以上に雑菌がどんどん繁殖しているそうですよ。
抵抗力の弱い月齢の低いうちは、特に注意したいところ。
ミルクに使う水はなぜ水道水?ミネラルウォーターはいけない?
大事なあかちゃんにはキレイで安全な水を使ってあげたい。そんな親心から、ミルクにも市販のミネラルウォーターを使ってあげたくなるものです。
でもちょっと待って。
基本的に日本で販売されいる粉ミルクは、
日本国内の水道水で作ることを前提に母乳の成分に近づけて作っています。
そのため、使う水の種類によってはミネラルが多すぎたり少なすぎたりしてしまうのです。
市販の水でも使えるものもあるようですが、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが少ないものを選ぶ必要があります。
ウォーターサーバーや浄水器を選ぶ上でも、考慮したいところですね。
以上、大変お世話になっている粉ミルクの疑問について調べました。
お読みいただきありがとうございました。
参考
※1
乳幼児突然死症候群は、原因不明の病気ではない